令和5年度 簡易診断+塩分分析調査業務
沖縄本島で毎年行われている県が行っている簡易診断・塩分分析調査業務を当社で行いました。
場所は今帰仁村 建物対象は昭和56年5月31日以前の建物になります。
さて今回の建物の劣化状態は・・・・・・・
建物外観は海側に面する柱や屋根スラブ下の剥離やひび割れが多く見受けられました。反対側(隣地境界線側においては山側になっており雨風が直接受ける場所ではないので、
屋根スラブ(軒下)以外は劣化の全面道路面と比較すると外観状態は目視範囲内での調査では良かったと思われます。
また図面等が紛失していることもあり、建物の採寸作業、建物の劣化状態を同時進行しながら調査を行いました。
インスペクションと同じく全ての内容を記載することが出来ませんので、その中から抜粋してブログにて報告したいと思います。
調 査 内 容
↑ 屋根スラブ軒下の躯体の剥離を確認いたしました。屋上はコンクリート仕上となっており防水塗装が施されていないのが現地にて確認済み!長い年月を塩害や雨などにより躯体内部へ雨水が浸透し鉄筋まで
到達し鉄筋の錆による腐食でコンクリートが膨張し剥がれ落ちた状態になっておりました。耐震診断調査ではこういう劣化を構造的な劣化・経年劣化での判定を行い減点方式で結果を出します。
↑ こちらは出窓下の躯体の剥離を確認いたしました。こちらも長い年月を塩害や雨などにより躯体内部へ雨水が浸透し鉄筋まで到達し鉄筋の錆による腐食でコンクリートが膨張し剥がれ落ちた状態になって
おりました。
↑ ひび割れ幅を柱のひび割れをチェックしているところです。指摘対象は0.5mm以上のひび割れが該当し躯体内部までひび割れが発生し内部鉄筋の腐食にまで劣化が進行していると判定されるひび割れ幅
になります。
↑ 建物内部の天井点検口が必ず設置されている場合、目視範囲内にて躯体の状態を確認いたします。今回は複数の点検口が設置されており、各箇所にて屋根スラブの剥離補修跡や剥離の再発、別の場所にて
剥離予備軍が複数起きているのを確認しております。地震や躯体の劣化進行しているのを確認いたしました。この劣化状態も簡易診断の評価に値します。
↑ 躯体の剥離補修を行い錆止め塗装にて対応したと思われますが、他の場所で剥離の再発が出てきているのを確認いたしました。
↑ こちらは、別の屋根スラブの剥離予備軍を確認いたしました。一部、剥離が天井に落下しており他の剥離もどのタイミングで落下するのかわからない状況でした。
調査は、建物の劣化状態を確認し、建物の規模等含め計算式での判定結果により危険性あり?耐震的にやや疑問あり?問題無し?の判定結果になります。
興味あるかたは、一度当社のスタッフにご相談ください。
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