築48年 RCB造 2階戸建住宅
今回の物件は不動産売買時に中古住宅のインスペクションを対応いたしました。沖縄県内にて中古住宅の売買におきましては不動産側・売主側・買主側にてインスペクションの実施が多くなってきております。
さて今回も全ての調査内容は説明できませんが、一部抜粋しての指摘箇所を説明したいと思います。
検 査 内 容
↑ 目視範囲内にて躯体の剥離を確認いたしました。剥離とは躯体内部の鉄筋の腐食により鉄筋が膨張しコンクリートにひび割れや剥がれの現象を引き起こす現象をいいます。新築時は躯体露出面は不具合的な
ものは表面上何も起きませんが築年数とともに躯体の膨張や躯体同士の隙間が生じそこから雨水の浸入が起き内部鉄筋の腐食へ繋がったものと推測されます。躯体の老朽化進行を遅らせるには外壁塗装や
防水塗装含め定期的に修繕・補修を行っていくことが建物の維持管理にも繋がります。
↑ 外壁の修繕・補修を行った表層モルタルのひび割れを確認いたしました。特に薄塗仕上げだと経年劣化によるひび割れが目立つようになります。外壁塗装塗替え時に再度修繕・補修をお薦めいたします。
↑ 内部天井にビニルクロスの浮きを確認いたしました。状況確認のため天井点検口から目視範囲内にて確認できる範囲内を確認いたしました。
↑ 天井木下地材に水シミ跡を確認。現在も雨漏り・水漏れ等の不具合があると思われます。木天井下地材、躯体の状態を確認しながら調査を進めていくと・・・・・・・・・・・・・
↑ 2階スラブ下面にひび割れから外部の水浸入跡を確認いたしました。
↑ 水廻り木枠の経年劣化による腐食を確認いたしました。目視範囲内にて床下の状況は確認できませんでしたが木部の腐食=白蟻の被害には繋がるわけでもないですが、中古住宅を購入する際には白蟻予防
の検討含め修繕・補修していくことをお薦めいたします。
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