令和4年度 沖縄県 簡易耐震診断業務 in 沖縄市

     築55年 3階建て診療所

沖縄県での簡易診断業務を行いましたので、調査内容について説明したいと思います。簡易診断とは何?って思われる方が大半だと思いますが、実は対象建築物が旧耐震建築物(昭和56年6月1日以前)の建物を示し
構造や建物の劣化によるひび割れや剥離などの調査を行い一次診断での調査資料を作成し建物の構造的な判定を行う調査業務になります。
※簡易診断では、住宅ローン控除のための耐震基準適合証明書は発行できませんのでご了承ください。

年度により沖縄県での申し込み者数限定になりますが補助金にて対応しておりますので、詳しいことは沖縄県建築設計サポートセンターにてご問い合わせください。

調 査 内 容

↑ 目視検査や打診検査にて躯体の剥離やひび割れの確認を行います。構造的なひび割れなのか?経年劣化によるものなのか?判定を行います。

↑剥離による鉄筋露出による錆跡を確認。また経年劣化による外壁塗装の剥がれも確認、判定基準に基づき調査を行います。

↑ 外壁の定期的なメンテナンスを行わないと躯体内部に塩害による劣化現象が発生し剥離や鉄筋の腐食へと繋がります。経年劣化から構造的なひび割れに繋がるので、判定材料として明記いたしました。

↑ 出窓下の躯体の剥離、鉄筋錆による腐食を確認。経年劣化による被害と判定を受けやすい箇所になります。

↑庇裏にて躯体の剥離現象を確認。上部露出部分の躯体から長年かけて雨水が浸透し鉄筋の腐食に繋がった可能性が高いと推測できます。一度起きた剥離は鉄筋の腐食防止若しくは撤去を行わないと建物の構造フレーム
(柱・梁)にも影響が出てくるので、改修工事が必要と思われます。簡易診断の評価にも該当するので資料に追記いたしました。

↑躯体のひび割れ幅を測定しているところです。クラックスケールにて0.5mm以上(5.0mm)のひび割れを確認。0.5mm以上のひび割れは雨水の侵入しやすいひび割れになりますので、躯体の劣化が早まらない対策
が必要です。

↑屋上スラブの状況確認を行いました。剥離による構造的な劣化が広範囲にわたり不具合が起きているのを確認いたしました。簡易診断では外観検査を基本としておりますが屋上や屋上に面する天井裏も確認を依頼者の
承認を頂いた上で対応しております。

関連記事

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP
電話で問い合わせる