築22年 RC造 3階戸建て住宅
今回の住宅診断(ホームインスペクション)の業務について、不動産の売買における現状の建物の調査をすることで業務を請けました。建物が3階戸建て住宅ということもあり調査時間は約2時間
程度かかりましたが建物の主要構造部(屋根・柱・梁・外壁・床)及び建物の傾斜、天井裏や床下など目視範囲内にて確認できる内容で調査を行いました。又、当社で標準チェック項目で行っている
給排水設備、電気設備、機械換気設備なども検査対象で取り入れてます。基礎の躯体につきましては縦筋のみ非破壊探傷試験を行います。また白蟻の調査につきましては基本、目視範囲内の調査のみ
になりますので、細かい調査につきましては、白蟻業者様に調査依頼をお願いいたします。
さて今回の調査内容も簡潔ではありますが、説明したいと思います。
調 査 内 容
↑ 屋上部分を目視検査いたしました。屋上につきましては住宅診断(ホームインスペクション)の場合、昇降できる場所がある場合のみ調査を行います。昇降場所が無い場合、危険性を伴う場所は
調査対象外といたします。
↑ 外観検査にて経年劣化によるひび割れを確認いたしました。初期レベルの劣化となっており原因としては外壁塗装の塗膜の切れから躯体への劣化が進行しひび割れが起きた可能性が高いです。
↑ 表層のモルタルのひび割れを確認いたしました。検査建物の箇所は増築部もあり躯体をコンクリートブロックにて増築を行い表層モルタル+塗装仕上げになっており沖縄の紫外線の影響で塗膜や
モルタルの経年劣化による表層のひび割れが発生しているのを確認いたしました。
↑ 天井部に設置されている開口部周辺からの雨水の侵入によりビニルクロスの剥がれを確認いたしました。外部の雨水侵入防止対策を行うことをお薦めいたします。
↑ 壁面よりカビの付着や外部からの雨漏りによる壁下地材の腐食やボード、ビニルクロスの剥がれを確認いたしました。ここも紫外線による開口廻りの劣化が原因で雨漏りを引き起こした可能性
が高いです。外部の定期的なメンテナンスを行うことで内装や電気設備にも影響の無い形で住み続けることができるので、出来るだけ劣化が激しい箇所から点検することをお薦めいたします。
↑ 室内の換気不足による内装材のカビやシミ跡を確認いたしました。換気対策含め修繕・補修お勧めいたします。
↑ 床下点検口から目視範囲内にて床下地や白蟻の被害状況の確認の有無、配管からの水漏れがないか?などの確認を行いました。今回の調査では一部土間コンクリートに水跡の確認をいたしました
ので水漏れによるシミ跡なのか?それとも土間コンクリート下部よる湧き出てきているものなのか再調査が必要というコメントをいたしました。
この記事へのコメントはありません。