築36年 RC造2階戸建て住宅
今回、名護にお住まいの個人のお客様よりインターネットから住宅診断(ホームインスペクション)業務を請けることとなりましたので、その調査内容についてご報告したいと思います。
当社では、沖縄県全域をほぼこの業務を対応しております。細かい内容まで調査を行い原因となり不具合などを依頼者側に調査終了時点で説明いたしました。
後日、住宅診断報告書を作成し製本したものを納品しております。
外 部 検 査
↑ 住宅診断の外部検査でよく指摘受けるのが、外壁塗装の劣化現象のチョーキング(白華現象)と呼ばれる塗装の塗膜の劣化の指摘になります。沖縄では塗装を行ってから6年後には、 劣化が
始まってきていると言われます。特に沖縄は他の都道府県に比べ紫外線が多いため劣化スピードも速いと言われております。なぜ塗装の劣化が指摘にあがるのかといいますと、外壁塗装はコンクリートの
表面を紫外線からの劣化を遅らせる効果があるからです。ひび割れやコンクリートの剥がれをなるべく少なくするためにも外壁塗装でお化粧してあげることをお薦めいたします。
↑ 屋上も住宅診断では状況の確認を行います。屋根は水勾配(傾斜がかかっていること)で水はけができて雨漏りの予防にもなるのですが、フラット(水平)の屋根の場合は水勾配が適切にとれて
いないと雨漏りの原因にも繋がりますので写真のように防水塗装することが肝心です。しかし、そのままの状態ですと沖縄の紫外線により防水塗装も劣化いたします。
調査時には、粉がついている状態でしたので劣化が起き始めてきているのがわかりましたので、今後の長期修繕に基づき提案と修繕費用のご提案をいたしました。
↑ 開口部廻りのコーキングと呼ばれるコンクリート躯体とアルミサッシとの隙間の防水コーキング処理をすることで外部からの雨水の侵入を防止できているのですが、外壁塗装と同じくらいの目安で
コーキングも紫外線により軟化状態から硬化状態となりひび割れ状態となりその後には剥がれ、コンクリート躯体とアルミサッシの隙間から雨水の侵入が起き内部の造作の腐食へ繋がります。
そうならないうちに、外壁塗装塗り替え時期に一緒に施工されることをお薦めいたします。
内 部 検 査
↑ 床下点検口が診断物件にあれば床下から覗ける範囲内で状況確認を行います。ポイントは、シロアリの被害にあっていないか?湿気により木床下地組が腐食していないか?床下排水管からの水漏れなどが
ないかを確認いたします。今回は、床の束石と呼ばれる石の上に束柱があるのですが土間コンクリートに直接置かれております。この状態では床土間コンクリートから湿気が直接伝わりやすいため
腐食に繋がりやすい状態です。対処方法としては、床下換気をよくすること(機械換気扇)を導入するか、床下換気口廻りには障害物となるものは置かないことをお薦めいたします。
また年数も経つとシロアリ予防の薬の効果もないので、被害に遭う前に予防処理をすることをお薦めいたします。
↑ 診断を行った現場では、天井からの雨漏り跡が各部屋にあり原因を調べていくと、天井点検口から確認したところ天井内の自然換気口から強風による吹込みで雨水の侵入がおき天井へ雨漏りが起きた
ものと判定いたしました。また換気カバーもフード付きの換気カバーに替えることを提案いたしました。
↑ 天井内の給水管の水漏れがないか確認を行いました。今のところ新しく給水管を塩ビ管に取替え済みなので水漏れの不具合は起きないと思います。
↑ 診断業務では、機械換気設備(換気扇の動作確認)、給水排水設備(台所・洗面室・便所・浴室)などの状況確認も行います。また電気設備につきましては照明器具の点灯確認・コンセントの通電確認
を行い生活する上で支障がないか確認を行いました。
この記事へのコメントはありません。