築47年 RCB造+S造 2階戸建住宅
今回、中古住宅売買による住宅診断(ホームインスペクション)の実施を行いましたのでその調査内容について簡易的に説明したいと思います。
RCB造は元々、旧耐震と言われている昭和56年5月31日以前の建物として建てられており、2階増築部分 軽量鉄骨造の建物を建てられた混構造の物件になります。
診 断 内 容
↑ 建物RCB造部分は、屋根裏スラブの剥離やひび割れなどの経年劣化が多く見受けられました。また部分的に補修されているのを確認いたしましたが、剥離やひび割れなどの再発箇所も確認いたしました。
↑ 躯体の剥離につきましては、躯体表面から内部に酸性雨などが長い年数をかけて浸透し鉄筋が腐食、その後躯体内部で膨張し躯体にひび割れ、剥離へと進行している状態です。
補修手段としては、専門の建築士のアドバイスや補修専門の会社に相談し対応することをお薦めいたします。
↑ インスペクションでは、躯体のひび割れ幅、クラックスケールを用いてひび割れ幅を測定し0.5mm以上のひび割れの有無を確認いたします。今回のひび割れ幅は0.8mm
0.5mm以上のひび割れ幅は、雨水が侵入しやすく内部躯体の劣化を早めてしまうひび割れ幅なので、修繕・補修することをお薦めしております。
↑ インスペクションでは、天井裏点検口から目視で確認できる範囲を調査範囲として確認しております。特に屋根裏は雨漏り跡の水シミ跡の有無。屋根鉄骨下地材、木天井下地材などの腐食や白蟻の被害跡の
有無を確認しております。今回の物件では2階屋根部分では指摘箇所はありませんでした。
↑ 1階天井点検口から1階屋根スラブ下の躯体の状況確認を行いました。1階部分は元々「旧耐震建築物」となっており経年劣化による剥離が元々あったのかは不明ですが
工事する前には一度天井裏の状況を確認した上で、増改築することをお薦めいたします。現況の状態では躯体の補修処理は行われていない状況です。
↑ 屋根スラブ裏所々に、剥離や躯体の剥がれ跡があるのを確認いたしました。
↑ こちらも1階天井裏から確認させて頂いた躯体の剥離です。補修を行うのであれば、天井仕上からの改修・補修工事計画を検討し進めていくことをお薦めいたします。
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