築23年 RCB造 2階戸建て住宅
今回は売り物件で空き家の中古住宅を住宅診断を行いましたので、簡潔に住宅診断の業務状況を説明したいと思います。
また沖縄県内でも住宅診断(ホームインスペクション)が普及し始めていく中、住宅診断ってどういうものなのかをわかって頂きたいのを含め今回、その説明もしていきます。
検 査 内 容
↑ 開口部廻りのコーキングの劣化を確認。コーキングは劣化する防水系の素材となっており定期的にメンテナンスとして修繕補修を行っていく必要性があります。足場を使ってまですべての開口部を
確認するのではなく、歩行で確認できる目視範囲内での確認となります。よく依頼者側から全て確認できているから大丈夫だという認識ではないのでご注意ください
↑ 躯体のひび割れを確認いたしました。目視範囲内での確認ですので主要構造部(屋根・柱・梁・壁(RC壁のみ)・基礎部)のひび割れが住宅診断(ホームインスペクション)のガイドラインに
基づく内容での指摘があるかどうか判定していきます。
↑ 天井裏の確認を行っているところです。基本、天井点検口から目視範囲内にて確認できる範囲を確認としており、潜ってまで行う作業までは行っておりません。
↑ こちらも天井裏の確認を行っているところです。何を確認しているの?って思う方もいると思います。躯体のガイドライン上によるひび割れや剥離、また雨漏り跡がないか?目視範囲内での白蟻の被害に
木部部分にないか確認を行っております。白蟻の被害の確認は?っという疑問があると思います。その場合には専門の白蟻業者に点検を行っていくことをお薦めいたします。
↑ こちらも床下点検口や畳の裏から目視範囲内での確認を行っております。確認事項としては水道管の水漏れや排水管からの水漏れなどがあるのか?※基礎部のひび割れを確認。
上記と同じく木部の腐食や白蟻の被害にあっていないか確認を行っております。
※(基礎部はコンクリート流し込みの場合によります。)ブロック積の場合だとひび割れに該当しないケースが多いです。
↑ 換気扇の動作確認を行っております。電気の通電・給水の開栓が行われている場合に確認を行っております。特に空き家の場合、不動産側で管理を行っているケースが多いので住宅診断を依頼する場合
通電や開栓の手続きをお願いをしております。
↑ 給水の開栓手続きを依頼した場合、水栓器具からの水漏れや水道管からの水漏れなどの確認ができます。状態を把握できるので今後の修繕計画ができるので電気・水道の一時的な開栓・通電をお願いいたします。
※住宅診断(ホームインスペクション)での注意事項
沖縄県内でも住宅診断業務が浸透していく中、よく住宅診断業務を依頼したから大丈夫、安心して買えるというワードを耳にするかと思いますが。住宅診断とはあくまで目視検査による簡易診断(1次診断)
業務になりますので、中古住宅を購入する際には、必ず不動産業者に建物の内覧希望をすること!そして気になった箇所を含め住宅診断業務依頼するときに、目視範囲内での確認できる箇所で注意して確認
してほしい箇所を事前に相談して頂くことをお薦めいたします。
あるあるトラブル!!
① 住宅診断(ホームインスペクション)を行っているから内覧しないで購入し、目視範囲外から雨漏りやひび割れが見つかった場合。
② 屋根の確認や目視確認できない箇所。基本、住宅診断では屋根(足場を使用せず歩行で確認できない箇所)は確認をおこないません。
③ リフォーム業者によって指摘有り無しの判断をゆだねること。
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