築42年 RC造 2階戸建て住宅
今回は、不動産の売買前に住宅診断(ホームインスペクション)の依頼を請け対応してまいりました。築42年の建物となり沖縄県内では、旧耐震建築物(昭和56年6月1日以前)の建物扱いとなり
構造基準も変わっておりますので建物の老朽化は、修繕・補修を行わない建物の場合、不具合が多く見受けられますのでその中で今回の建物の中で代表的な指摘箇所がありましたので説明したい
と思います。
↑ 建物の庇裏、スラブ下にあたる箇所です。多く指摘とされるのが躯体のひび割れや剥離(爆裂ともいいます。)が多いため建物の老朽化を防ぐためには定期的な塗装や防水塗装などを行うことを
お薦めいたします。
↑ バルコニーの防水塗装の状況確認を行いました。1階の室内天井に雨漏り跡や湿気による天井材のたわみの確認をいたしました。原因とされるのが防水塗装の施工されているのか?
されていたとしても、紫外線の劣化により防水塗装の効果がなくなって剥がれて、そこから雨漏りを引き起こす原因に繋がります。沖縄県内の場合、防水塗装の寿命は安い材料ほど5年以内には
劣化し機能を損ないますので、普段から定期的な建物の修繕・補修を行うことをお薦めいたします。
↑ 室内の天井の雨漏り跡を確認いたしました。上記にて説明した内容とリンクいたしますが、雨漏りをすると修繕・補修が外部・内部も発生いたします。最悪の場合、天井木下地材から張替えと
なると、一部の雨漏りが部屋全体に広がる恐れもあります。また診断では天井点検口から目視確認による範囲を確認いたします。
↑ 上記と同じ部屋にて天井からの雨漏りで床材にも雨漏り跡がありました。床の場合も天井材の雨漏りの修繕・補修にて行います。又、床下地の確認につきましても床下点検口が設置されている
場合、そこから目視範囲内にての調査となります。床下張って調査を行うイメージがありますが、その調査は白蟻業者が行う内容です。
↑ 壁材も経年劣化による湿気や換気不足により部分的に剥がれるケースがあります。この場合、壁下地材もカビによる腐食も考えられますので今後の事を考慮し壁下地材から補修・修繕することを
お薦めいたします。
↑ 住宅診断では、電気設備、給排水設備も調査範囲となっており、目視検査では衛生器具の動作確認も行います。写真では大便器の動作確認を行った際、床タイル面から水漏れを引き起こしている
のを確認いたしました。大便器の取替えなどを検討し対応していくことをお薦めいたします。
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