築31年 鉄骨造 2階戸建て住宅
今回は沖縄県恩納村での中古物件のホームインスペクションの実施を行って参りました。海側ということもあり建物の劣化状況を確認する上で塩害による腐食などの確認も考慮し対応させて頂いた物件でした。
また増築等もあり、雨漏りによるものなのか外壁面からの不具合箇所なのか調査も行いましたので、簡易的ではありますが内容説明したいとおもいます。
↑ 屋根庇端部の雨樋の破損や主要構造部であります。鉄骨部の露出部も確認いたしました。鉄骨部につきましては、防錆処理(亜鉛メッキ塗装仕上げ)になっていないため錆びやすい状況かにあります。
内部用の錆止め塗装は行われておりますが、なるべくは露出させないような修繕・補修することを推奨いたします。
↑建物の外観検査は基本4面といたします。今回の調査では庇端部の外壁材の剥がれなどを確認。又、主要構造部の鉄骨フレームの露出している箇所が多く見受けられました。
↑ アルミサッシ上部に外壁材との取り合い部に隙間を確認。隙間は雨天時において雨水の侵入経路になり内部への雨漏りの原因とされます。こういった隙間は修繕・補修を第一優先で手直しすることを推奨いたします
↑ 外壁材と外壁材のコーキングの劣化を確認いたしました。築年数を経過した鉄骨造や木造の物件は、コーキングからの雨漏りが発生しやすくなります。築10年を目途に修繕補修することをお薦めいたします。
↑ 外壁材の割れを確認いたしました。こちらも先ほど説明したように雨水の侵入しやすい部位になりますので、内部の腐食に繋がらないよう張替えや修繕などを視野に入れて対応することを薦めます。
↑ 天井点検口からの自然換気口からの雨水の侵入箇所を確認いたしました。通常の雨天時には雨漏りなどは起きませんが台風や強風時にのみ吹き込みによる水シミが発生したと思われます。
特に沖縄の場合、吹込みによる天井のシミ跡はよくあることが多いので吹込み防止対策も物件によって必要と思われます。
↑ 天井点検口より内部の状況確認を行っております。雨漏りの有無・主要構造部の鉄骨フレームの腐食の有無・外壁材からの雨水の侵入跡の有無を確認を天井点検口廻りの範囲内を調査いたしました。
↑内部の腐食箇所を確認。特に押入内部につきましては、換気不足や湿気などにより内装材の剥がれや虫による被害跡を確認いたしました。
↑ 天井点検口から換気扇の動作確認やダクトの接続状況の確認を行っているところです。
↑ 床下点検口からは目視にて確認できない物件であったため、内視鏡カメラにて床下状況を確認いたしました。
結果内容としては、外部の経年劣化によるひび割れや腐食などが多く主要構造部であります、鉄骨の腐食防止対策含め修繕・補修することをお薦めいたします。
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